整体学の紹介
整体の成立ち

整体の成立ち

随分と間違って広まっている整体。整体のポータルサイトや整体院のブログやHPにも、間違った説明がほとんど。酷い物だと、発祥国が中国だと書いている。
整体は日本生まれ。他のどこでもなく、日本です。
誕生は意外と遅く、整体の基本制定というのが行われたのは、なんと昭和18年。ここで整体協会の発足となったのです。

誕生は第二次世界大戦中。
その当時、日本の治療界で名人・達人と呼ばれた大家達が集まりました。それは戦争によって自分が死んでしまうと、せっかくの治療術が自分の代で途絶えてしまう事を危惧したためです。
そこで大家達はそれらを1つに統合する事を決めました。

その時の中心人物が野口晴哉であり、整体協会初代会長です。ですから野口晴哉を整体の創始者と一般的に呼ぶのです。
もちろん代表に選ばれたのは、大家達の中でもその実力を高く認められていた人物だから。
当時の治療界で、野口の名前は絶対的なものでした。(その当時、野口晴哉は他の治療会の会長でもありました)
後にも先にも、野口晴哉を超える治療家はいないと言われ、平成の今も誰も超えていない事に異論を唱える治療家は皆無でしょう。

海外との交流

整体は他国との交流も深く、アジアのみならず、欧米諸国にも普及していました。
海外の治療家や学者が野口晴哉を尋ねてくる事は珍しくなく、世界にその名を轟かせる人物だった事が伺えます。

しかしそれにも関わらず、発祥国である日本では現在、「整体ってマッサージでしょ?」や「野口晴哉って誰?」という状態。
レベルの低下を危惧し、国家資格化を拒んだり、学校体育への活元運動の導入を拒んできた事が、今の現状から見ると逆効果だった気もします。

政治との関わりも深く、戦後の職業難において、野口会長は山口県に整体の普及活動を依頼されます。その移動に費やした2日間だけが、生涯唯一の休みであったそうです。
それもあって、日本国内では山口県が最も整体の普及している地域かと思います。
他に、疎開先であった新潟県や、故郷である東京が普及地だと思っています。
当院のある三重県は、残念ながら全く整体の根付かなかった地域。

基本制定委員

整体の基礎を作った大家達は、その誰もが当時有名な治療家だった訳で、本来なら1人1人で十分な実力だったのです。
ですから戦争さえ無ければ、整体に統合する必要もなかった訳で、そうすると整体が生まれる事もなかったでしょう。

基本制定委員で私が覚えている名前は、以前ちょっと皮膚病治療で紹介した野中豪策。剣の達人でもあったそうです。
この人物について、野口晴哉は「百年に1人出るか出ないかの天才」と表現しています。
健康腺療法と呼ばれる理論を実践していて、実はこれに私も興味があります。概要しか知らないのですが、弟子を2人しか取らなかったそうで、なかなかお目にかかれないレアな治療術となっています。

梶間良太郎も有名。
整体で非常に重要な「副腎操法」を生み出した人物。いつ考えても、この副腎操法はどうやって発見したのか?不思議に思います。それだけ特殊ですし、功績も大きい。
パーティーの席で野口会長が梶間良太郎をからかった際、テーブルの向こうから「野口、お前を殴る」と言ってビール瓶を振り上げたそうですが、「そんな所からどうやって届かすのか?梶間良太郎とはこういう人物だったと著書に書いておこう」と言って野口会長はさらにからかった。
この話から、梶間良太郎はいじられキャラだったのかな?と想像しています。

指圧の達人で、指圧学校の基本制定委員でもあった永松卯造も有名。
現在のマッサージ師は、「マッサージは国家資格。民間資格の整体と一緒にしないで欲しい」とマッサージが上だと声高に言う者もおりますが、歴史的背景を知ると、そういう事は言えないかと思います。
これまた整体で欠かす事のできない「痢症活点」の発見が最大の功績。
現在は腹部第五調律点と定められていますが、元々の痢症活点はさらに深い処だったそうです。
その逸話も野口会長が関わっていて、振る舞い酒にて野口会長が胃に穴を空けてしまった際に永松氏を呼び、腹部調整をしてもらったのですが、その時の永松氏の指は野口会長の肋骨の中まで潜り込んでいたといいます。指の付け根まで深く入っていたそうで、今のマッサージ師に何人これが出来るのだろうか?と思います。

他にもカイロプラクティックやオステオパシーといったアメリカ発祥の治療術も参加。
実に様々な治療術が整体に組み込まれているのです。
あなたが行っている、あるいは行こうとしている整体院が、本当に整体なのかどうか?と確かめたかったら、整体の歴史を聞くと良いかもしれません。
入校するか迷っている整体学校が本当に整体を教えてくれるか?と確かめたい時も、同じく歴史を聞いてみると良いかもしれませんね。

技術統合の仕方

統合すると言っても、闇雲に全部入れる訳にはいきません。
ですから参加した大家達の8割方が賛同しなければ、その技術や知識は整体には入らなかったのです。
かなり厳選された物だけが残った訳です。

統合後に「この技術を整体に入れて欲しい」という要望が有った際は、整体指導者達が実際にその技術が有効か?という実践データを取り、有効と認められた際には晴れて整体法の仲間入りとなったそうです。
この認められ方をしたのが、上述した野中豪作の皮膚病一切奇妙ですね。(整体法になった時に恥骨体操と名前が変更されている)

まとめ

整体関係者以外は聞いた事も無い話だったのではないでしょうか?
マッサージ師やカイロプラクター、柔道整復師(接骨院・整骨院)、リラクゼーションも整体を名乗る時代。しかし整体は整体。他の何でも無いのです。
野口会長の死後、その弟子達はバラバラになっており、独自性を打ち出してはいます。しかしその場合においても整体の歴史を踏まえた物であり、これと無関係な物にはなっていないのです。

指圧やカイロが整体統合時には参加していますけど、今アチコチにあるマッサージやカイロとはやはり随分違います。別物という表現が適切だと私は思っております。


実はこんな事を今さら書こうと思ったのは、私の生徒が当院と同じ四日市に新しく出来た整体院へ行ったそうなのです。そうしましたら、「自分のやっている整体は柔術が発祥で、日本で80人しかできないのだ」と言ったそうで、「あれ?整体は野口晴哉が創始者でしょ?」と聞いたら、「野口さんは整体という名前を付けただけで、整体自体はもっと昔からあったのだ」と言うのです。
この方はわざわざ東京まで習いに行ったそうなのですが、騙されてしまった様ですね。
技術はやはり無く、ずっと体を揺す振られるだけで、頻繁に立たされて痛みがまだあるか確認させられるとの事。何も変わらないから「まだ」と言うと、永遠同じ事を繰り返す。いい加減嫌になって「もうこれで大丈夫です」と言って帰ってきたそうな。

当院にも様々な、聞いた事も無い治療術のセミナーのお知らせが届きます。でもそこには整体という文言はしっかり入っていて、不思議で仕方無いのです。
こういう物は大抵アルファベットなど、横文字がそれっぽく並んでいます。資格が取れる事も強く謳っているけれど、全然聞いた事も無い資格なのです。しかしやはり資格名もそれらしい、権威ある風な名前。

整体院へ行かれる方もですけど、整体を学ぼうと考えている方は、十分に注意して欲しいと思います。

整体学のご紹介

三重県では希少な整体学を用いた整体院&整体学校

整体学は西洋医学とも他の手技療法とも異なる、独自の理論を持っています。
整体院は全国に数多く存在しますが、整体学を用いている所はほとんどありません。
アプローチ整体院&整体学校がある三重県には特に少ないと感じます。
多くの整体院や整体学校では、カイロプラクティックやマッサージ的な技術など、他の手技療法を整体と呼んで行っています。
それは個々の自由で、法的に何の問題もありませんが、整体は整体だと思っています。

当院は三重県北部の四日市市にありますが、桑名・鈴鹿・津・亀山・松阪・伊勢・伊賀などの市外、愛知・岐阜・静岡の東海地区、大阪・兵庫・京都の近畿地区、九州や関東などの遠方からも利用していただいております。
平成16年の創業以来、コツコツ真面目にやってきた結果だと受け止めております。
少しでも整体が正しく普及してくれる事を願っています。

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四日市・鈴鹿の整体・骨盤矯正・マンツーマンヨガ

教室名 アプローチ整体院
創業 2006年6月1日
事業内容 整体・骨盤矯正ダイエット・ヨガなど
住所 〒510-0944 三重県四日市市笹川4丁目13-2
電話番号 059-340-5117
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